
親が使っていたiPhoneや中古で買ったiPhoneを子どもに渡すときは、端末の設定だけでなく「誰の名義の回線を、誰が使うのか」を先に決めておく必要があります。回線の契約者と実際の利用者が違う場合、各社には利用者を登録する手続きがあり、18歳未満が使う回線にはフィルタリングの提供が法律で事業者に義務づけられています。端末側では、前の持ち主のApple Accountを外して消去し、子ども用のアカウントを保護者が作る、という順番です。
本記事は「契約・名義・譲渡前の準備」に絞っています。スクリーンタイムやペアレンタルコントロールの細かな設定は子ども向けiPhoneの安全な使い方ガイドと小学生が安全にiPhoneを使う方法を、古い端末の売却や再利用は古いiPhoneの活用術をご覧ください。情報確認日:2026年10月26日。
| 順 | やること | 確認先 |
|---|---|---|
| ① 回線を決める | 親名義の回線を子どもが使うのか、子ども名義で新規契約するのか。利用者登録の要否 | 各社の「利用者登録」案内 |
| ② フィルタリング | 18歳未満は事業者側に提供・設定の義務。使わない場合は保護者の申出が必要 | 各社の申込時案内、総務省 |
| ③ 端末を初期化する | バックアップ→サインアウト→消去(eSIMも消去)→SIM取り外し | Appleサポート(譲渡前の手順) |
| ④ 子ども用アカウント | 13歳未満は保護者がファミリー共有で作成し、スクリーンタイムを有効化 | Appleサポート |
| ⑤ 使い方のルール | 利用時間・課金・位置情報の設定と親子の約束 | 当サイトの既存ガイド |
① 回線は誰の名義で、誰が使うのかを決める
子どもが使う回線には、大きく「親名義の回線(追加回線や使っていた回線)を子どもが使う」「子ども名義で新規に契約する」の2通りがあります。親名義のまま子どもが使う場合、各社には契約者と別の利用者を登録する手続きがあり、登録した生年月日に応じたサービスや年齢確認に使われます。
- ドコモ:「ご利用者情報の登録」で利用者の氏名と生年月日を登録。契約者以外が使う場合は利用者の本人確認書類(学生証など1点で可)が必要。Web・電話・店舗で受付、契約者と利用者が異なる場合は郵送手続きの案内もあります(ドコモ公式)。ahamoは別の案内ページがあります(ahamo公式)。
- au:「利用者登録制度」。登録できるのは個人で契約者の家族割の範囲内の人。契約者が店舗で申し込み、契約者と利用者それぞれの確認書類が必要です。利用者が18歳未満でフィルタリングを使わない場合は、親権者同伴で書類への記入・捺印が求められます(au公式)。
- ソフトバンク:使用者情報はMy SoftBankで確認でき、登録・変更はソフトバンクショップで手続き。代理人は契約者の家族または後見人に限られ、学割の適用には契約者と使用者の来店が必要です(ソフトバンク公式FAQ)。
- 子ども名義で新規契約する場合:未成年者名義の契約には親権者の同意が必要で、必要書類や同伴の条件は会社ごとに異なります。格安SIMも含め、申込前に公式ページで「未成年者の契約条件」を確認してください。
どちらの場合も、料金の支払い責任は契約者にあります。学割や年齢に応じた割引の適用条件は会社と時期で変わるため、本記事では金額を記載しません。
② 18歳未満のフィルタリングは「事業者の義務」として組み込まれている
青少年インターネット環境整備法(2018年2月施行の改正)により、携帯電話事業者と販売代理店には、新規・変更契約時に契約者または使用者が18歳未満かを確認し、フィルタリングの必要性を説明し、18歳未満が使う場合はフィルタリングの利用を条件にサービスを提供し、契約とあわせて販売する端末には販売時にフィルタリングの設定を行う義務があります。保護者が「利用しない」と申し出た場合は例外です(総務省 令和3年版 情報通信白書、条文はe-Gov法令検索)。
つまり、親名義の回線を子どもに使わせるときも、利用者が18歳未満であることを申告すれば、各社のフィルタリングサービスの案内と設定が前提になります。iPhone本体側のスクリーンタイム(Appleサポート)と、回線側のフィルタリングは別の仕組みなので、どちらを使うか、両方使うかを決めてから申し込むと手戻りがありません。設定の具体的な手順は小学生が安全にiPhoneを使う方法にまとめています。
③ 渡す前に端末を初期化する(Apple公式の順番)
親が使っていたiPhoneを渡す場合は、Appleが案内する「売却・譲渡前の手順」どおりに進めます(Appleサポート:iPhoneやiPadを売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと、2026年6月12日版)。順番を変えると、新しい端末側のデータまで消えることがあります。
- 親の新しいiPhoneへデータを転送し終えてから、古い端末のバックアップを作る。
- Apple Watchをペアリングしていれば解除する。AppleCareに入っていれば解約か移行を検討する。
- iCloud・App Storeからサインアウトする(「探す」とアクティベーションロックは消去時にオフになります)。他社スマホへ移る場合はiMessageの登録も解除する。
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行する。eSIMを使っていた端末は、消去画面でeSIMも消去する選択肢を選ぶ。eSIMの消去は回線の解約とは別で、その回線を親が引き続き使う場合は、消去の前に通信会社でeSIMの移行・再発行の手順を確認しておく。
- 物理SIMは取り外す。回線をそのまま子どもに使わせない場合は、通信会社に回線の扱い(解約・名義・利用者登録)を相談する。
- Apple Accountの「信頼できるデバイス」一覧から古い端末を削除する。
中古で買ったiPhoneを渡す場合は、初期設定画面(「こんにちは」)から始まること、前の持ち主のアクティベーションロックが残っていないこと、SIMロックとネットワーク利用制限がないことを確認します。確認方法は中古SIMフリーiPhone購入完全ガイドを参照してください。ハピネスネットでは、商品タイトルにキャリア名がある端末はSIMロック解除ができない旨をよくある質問で案内しています。
④ 子ども用のApple Accountは保護者が作る
13歳未満の子どもは自分でApple Accountを作れないため、保護者がファミリー共有を設定したうえで「お子様用アカウントを作成」から作ります。保護者のiPhoneで「設定」→「ファミリー」→メンバー追加→「お子様用アカウントを作成」と進み、名前と生年月日を正確に入力します。作成後は保護者側からスクリーンタイムとペアレンタルコントロールを管理できます(Appleサポート:お子様のApple Accountを作成する方法、2026年9月23日版)。
親のApple Accountをそのまま子どもの端末で使い続けると、写真・メッセージ・購入履歴が共有され、年齢に応じた制限もかかりません。渡す端末は親のアカウントからサインアウトし、子ども用アカウントで初期設定するのが基本です。
⑤ 中古で子ども用に買うときの確認
- SIMの種類と回線:子どもが使う回線(物理SIMかeSIMか、どの回線か)に対して、機種・購入元の組み合わせが動作確認端末一覧にあるかを先に確認する。LINEなど電話番号で認証するサービスを使う場合は、そのサービスのSMS/音声認証の条件と、用意する回線(音声通話付き、SMS付きデータSIMなど)が対応しているかを確認する。
- 商品表記:「SIMフリー」「SIMロック解除済み」の表記、ランク(傷やバッテリーの状態)、保証内容を商品ページで確認する。
- 保証と保険:販売店保証の対象と期間を保証書で確認し、落下・水濡れに備えたい場合はスマホ保険の比較ポイントも参照する。
よくある質問
親名義のままでも子どもは使えますか
使えます。ただし各社に利用者登録の手続きがあり、利用者が18歳未満ならフィルタリングの案内と設定が前提になります。登録には利用者の本人確認書類(学生証など)が必要な会社があります。
フィルタリングを使わないことはできますか
法律上は保護者が「利用しない」と申し出た場合の例外があります。auでは親権者同伴で書類への記入・捺印が必要と案内されており、手続きは会社ごとに異なります。
初期化すればアクティベーションロックは外れますか
Appleの案内では、デバイスを消去すると「探す」とアクティベーションロックがオフになります。消去前にApple Accountからサインアウトしておくことが前提です。
子どものアカウントは13歳になったら作り直しますか
Appleの公式案内では、保護者が作成した子ども用アカウントをそのまま使い、年齢に応じて管理内容が変わります。作り直しの要否は公式ページの最新案内で確認してください。
まとめ
子どもにiPhoneを渡す準備は、回線(名義と利用者登録、フィルタリング)と端末(初期化と子ども用アカウント)を分けて進めると迷いません。回線の手続きは各社で書類や窓口が異なり、端末の初期化はAppleの順番どおりに行うのが安全です。
情報確認日:2026年10月26日(Apple・ドコモ・au・ソフトバンク・ahamo・総務省の公式ページ)。本文のリンクは各社公式サイトへの通常リンクで、本文に提携・広告リンクは入れていません。サイト共通のバナーとポップアップ(外部のアフィリエイト計測サービス経由の自社トップページへの導線)は、素材の由来を確認できるまでこの記事ページでは非表示にしています。
