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海外版中古iPhoneは買うべき?メリット・デメリットと技適マーク・シャッター音の注意点

     

公開日: 2025年10月17日

「海外版のiPhoneって安いけど、買っても大丈夫?」「日本版と何が違うの?」そんな疑問を持つ方は多いでしょう。海外版iPhone(グローバル版・SIMフリー版)は、確かに日本版より1〜3万円ほど安く購入できる魅力があります。しかし、技適マークがない場合の法的リスク、カメラのシャッター音が消せない、Suica・Apple Payが使えない(FeliCa非対応)など、重要な注意点も存在します。

本記事では、海外版中古iPhoneのメリット・デメリットを徹底比較し、日本版との違い、技適マークの法的問題、FeliCa対応状況、購入すべき人・避けるべき人まで詳しく解説します。特に「価格の安さに惹かれているけど、本当に買っていいのか不安」という方に向けて、具体的な判断材料を提供します。

結論を先に言えば、技適マークなし・FeliCa非対応のリスクを考えると、多くの方には日本版(国内版)の中古iPhoneをおすすめします。価格差は1〜3万円程度ですが、日常生活での利便性と法的安全性を考えると、その差額を払う価値は十分にあります。

海外版iPhoneとは?日本版との違いを理解しよう

まず、海外版iPhoneとは何か、日本版とどう違うのかを明確にしましょう。

海外版iPhone(グローバル版・SIMフリー版)の定義

海外版iPhoneとは、アメリカ、香港、シンガポール、ヨーロッパなど、日本以外の国・地域で販売されたiPhoneのことです。別名「グローバル版」「インターナショナル版」とも呼ばれます。

海外版iPhoneの販売地域

  • アメリカ版(USA版)
  • 香港版
  • シンガポール版
  • ヨーロッパ版(EU版)
  • 中国版
  • 韓国版
  • その他アジア・中東・南米など

これらの海外版iPhoneが、中古市場に流入して販売されています。特に香港版やシンガポール版は、日本に近く輸入しやすいため、中古市場でよく見かけます。

なぜ海外版が日本に流入するのか?

  • 海外の方が新品価格が安い国がある
  • 為替レートの影響で利益が出る
  • SIMフリーモデルが主流で転売しやすい

日本版と海外版の主な違い一覧表

項目日本版海外版(一部)差の影響
技適マークありない場合が多い違法使用のリスク
シャッター音消音可能消音不可(強制ON)撮影時に音が出る
FeliCa対応非対応(一部除く)Suica/Apple Pay使えない
対応バンド日本向け最適化一部バンド非対応電波が弱い場合も
Apple保証国内で対応保証対象外の場合も修理費用が高額
価格高め安い(1〜3万円差)メリット
SIMロックキャリア版はロックありSIMフリーが主流メリット
言語設定日本語デフォルト英語等(変更可能)初期設定で対応可

この表からわかるように、海外版は価格が安い一方で、日本での使用に重大な制約があります。

海外版中古iPhoneの3つのメリット

まずは海外版のメリットを見ていきましょう。

【メリット1】価格が安い(日本版より1〜3万円安いことも)

海外版iPhoneの最大のメリットは、価格の安さです。

価格差の例(中古市場での相場)

  • iPhone 13 Pro 256GB:日本版7〜8万円、海外版5〜6万円(約2万円差)
  • iPhone 14 128GB:日本版7〜8万円、海外版6〜7万円(約1万円差)
  • iPhone 12 128GB:日本版4〜5万円、海外版3.5〜4.5万円(約1万円差)

なぜ海外版が安いのか?理由は以下の通りです。

1. 新品時の販売価格が国によって異なる アメリカや香港では、日本より新品価格が安く設定されていることがあります。税金や輸入関税の違いによるものです。

2. 日本での需要が低い 技適マークやFeliCa非対応などの制約があるため、日本国内での需要が限られ、価格が下がります。

3. 転売業者の利益率が低い リスクがある商品のため、転売業者も利益を抑えて早く売りたいと考えます。

ただし、安いからといって飛びつくのは危険です。後述するデメリットを十分理解した上で判断しましょう。

【メリット2】SIMフリーでキャリア自由

海外版iPhoneのほとんどは、SIMフリー(SIMロックなし)で販売されています。

SIMフリーのメリット

  • どのキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、格安SIM)でも使える
  • 海外旅行時に現地SIMを挿して使える
  • キャリア変更時にSIMロック解除の手間がない

ただし、日本版でもSIMフリーモデルや、SIMロック解除済みの端末が中古市場に多数流通しています。そのため、「SIMフリーが欲しいから海外版を選ぶ」という理由だけでは、リスクを取る価値は低いと言えます。

【メリット3】日本未発売のカラーやモデルが選べる

稀に、日本では発売されなかったカラーや限定モデルが海外版にあることがあります。

過去の例

  • iPhone 7のProduct RED(日本では後から発売)
  • iPhone 12のパープル(一部地域限定)
  • ストレージ容量の違い(日本未発売の容量)

ただし、最近のiPhoneはグローバルで統一されたラインナップが主流なので、このメリットは限定的です。「どうしても日本にない色が欲しい」という特殊なニーズがある場合以外、大きなメリットとは言えません。

海外版中古iPhoneの5つのデメリットと注意点

ここからが重要です。海外版iPhoneには、日本での使用において致命的なデメリットがあります。

【デメリット1】技適マークがない可能性(違法使用のリスク)

技適マークとは? 日本の電波法に基づき、総務省が認証した無線機器に付けられるマークです。スマートフォン、Wi-Fiルーター、Bluetoothイヤホンなど、電波を発する機器には技適マークの取得が義務付けられています。

海外版iPhoneには技適マークがない 海外で販売されたiPhoneは、日本の技適認証を受けていないため、技適マークがありません。技適マークのないスマートフォンを日本国内で使用すると、電波法違反となり、法的には違法です。

罰則は? 電波法違反の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。ただし、実際に個人利用で摘発された例はほとんどありません。それでも、「法律違反のリスクを抱えながら使う」という心理的負担は無視できません。

詳しくは次のセクションで解説します。

【デメリット2】カメラのシャッター音が消せない(消音不可)

日本版iPhoneは、マナーモードにするとカメラのシャッター音が消えます(スクリーンショット音も消えます)。しかし、海外版iPhoneの一部(特に韓国版、一部のアジア版)は、マナーモードにしてもシャッター音が鳴り続けます。

なぜシャッター音が消せないのか? 日本と韓国では、盗撮防止のため、カメラのシャッター音を強制的に鳴らす仕様になっています。海外版でも、韓国向けモデルや一部のアジア向けモデルはこの仕様が適用されています。

どんな時に困るか?

  • 静かな場所(図書館、美術館、カフェ)での撮影ができない
  • 赤ちゃんや寝ている人を撮影できない
  • スクリーンショットを撮るたびに音が鳴る
  • ビジネスシーンでの撮影に支障が出る

シャッター音が消せるか否かは、購入前に確認が必須です。ただし、中古販売店でもこの情報を把握していないことが多く、購入後に気づくケースが多いです。

【デメリット3】FeliCa非対応(Suica・Apple Pay使えない)

FeliCa(フェリカ)とは? 日本で広く使われている非接触ICカード技術で、Suica、PASMO、iD、QUICPayなどに使われています。

海外版iPhoneはFeliCa非搭載 海外版iPhone(iPhone 7以降)は、FeliCaチップが搭載されていません。そのため、以下のサービスが使えません。

  • Suica(交通系ICカード)
  • PASMO
  • iD
  • QUICPay
  • 楽天Edy
  • その他FeliCa対応の電子マネー

Apple PayのクレジットカードはNFCで使える Apple Payに登録したクレジットカード(VISA、MasterCard等)での非接触決済は、NFC(国際規格)を使うため、海外版でも使えます。ただし、Suicaなど日本独自のFeliCa決済は使えません。

日常生活への影響

  • 電車・バスの改札をiPhoneで通れない
  • コンビニでSuica決済ができない
  • Apple WatchでもSuicaが使えない(iPhoneがFeliCa非対応の場合)

Suicaを日常的に使っている方にとって、これは致命的なデメリットです。

【デメリット4】一部の周波数帯(バンド)に非対応

iPhoneは、国や地域によって対応する通信バンド(周波数帯)が微妙に異なります。海外版iPhoneは、日本の一部のバンドに対応していない場合があります。

日本の主要バンド

  • ドコモ:Band 1, 3, 19(プラチナバンド), 21, 28, 42
  • au:Band 1, 18(プラチナバンド), 26, 28, 41, 42
  • ソフトバンク:Band 1, 3, 8(プラチナバンド), 28, 41, 42
  • 楽天モバイル:Band 3, 18(パートナー回線au)

プラチナバンドとは? ビルの中や地下でも電波が届きやすい、低周波数帯のバンドです。日本ではBand 19(ドコモ)、Band 18/26(au)、Band 8(ソフトバンク)がプラチナバンドに該当します。

海外版で非対応の場合のリスク

  • 都市部では問題ないが、地方や山間部で圏外になりやすい
  • ビルの中や地下で電波が弱い
  • 通話が途切れやすい

最近のiPhone(iPhone 12以降)は、グローバルモデルとして多くのバンドに対応していますが、念のため購入前に確認が必要です。

【デメリット5】Apple保証が受けられない可能性

Appleの保証は、基本的に購入国でのみ有効です。海外版iPhoneを日本に持ち込んだ場合、Apple Storeや正規サービスプロバイダで修理を断られることがあります。

保証が受けられないケース

  • 購入国以外での保証対象外(地域限定保証)
  • 技適マークがないため、修理を受け付けてもらえない
  • AppleCare+も日本では加入・利用できない

修理費用が高額に 保証が受けられない場合、全額自己負担となります。例えば、画面割れの修理で3〜5万円、バッテリー交換で1〜2万円など、高額な費用がかかります。

一部のiPhoneは世界共通保証 iPhone 11以降の一部モデルは、世界中どこで購入しても保証が受けられる「国際保証」対象になっています。ただし、技適マークがない端末は修理を断られる可能性があるため、確実ではありません。

技適マークとは?海外版iPhoneの法的リスク

技適マークについて、もう少し詳しく解説します。

技適マークなしのスマホは違法?罰則はある?

技適マークがない=電波法違反 日本の電波法では、技適マークのない無線機器を日本国内で使用することは違法です。スマートフォンは、携帯電話の通信だけでなく、Wi-Fi、Bluetooth、NFCなど、複数の無線通信を使うため、技適マークが必須です。

罰則 電波法第110条により、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。

実際に摘発されるのか? 個人利用で摘発された例はほとんどありません。総務省の電波監視は、主に違法な無線局(海賊放送、違法トランシーバーなど)を対象としており、個人のスマートフォンまで取り締まるリソースはないのが現状です。

それでも違法は違法 摘発例が少ないとはいえ、法律違反であることに変わりはありません。「バレなければいい」という考え方はリスクがあります。

技適マーク免除制度(2020年〜) 2020年11月から、訪日外国人や帰国者が海外から持ち込んだスマートフォンを、90日間に限り技適マークなしで使える制度が始まりました。ただし、これは「一時的な滞在者」が対象で、日本在住者が恒常的に使うことは想定されていません。

技適マーク取得済み海外版iPhoneの見分け方

一部の海外版iPhoneは、後から日本の技適認証を取得している場合があります。

技適マークの確認方法

  1. iPhoneの「設定」→「一般」→「法律に基づく情報」→「認証」を開く
  2. 技適マークと認証番号が表示されているか確認

技適マークがあれば、日本国内での使用は合法です。ただし、中古販売店でも技適の有無を把握していないことが多いため、購入前に必ず確認しましょう。

注意:技適マークがあってもFeliCa非対応は変わらない 技適マークがあっても、FeliCaチップが物理的に搭載されていなければ、Suicaは使えません。

海外版iPhoneでSuica・Apple Payは使える?

FeliCa対応・非対応について、詳しく見ていきましょう。

FeliCa対応・非対応モデルの一覧

日本版のみFeliCa対応

  • iPhone 7以降:日本版のみFeliCa搭載
  • iPhone 8以降:日本版のみFeliCa搭載
  • iPhone X以降:日本版のみFeliCa搭載
  • iPhone 11以降:日本版のみFeliCa搭載
  • iPhone 12以降:日本版のみFeliCa搭載
  • iPhone 13以降:日本版のみFeliCa搭載
  • iPhone 14以降:日本版のみFeliCa搭載
  • iPhone 15以降:日本版のみFeliCa搭載

海外版は全モデルFeliCa非搭載 アメリカ版、香港版、シンガポール版、ヨーロッパ版など、すべての海外版iPhoneはFeliCaチップが搭載されていません。

Apple PayのクレジットカードはNFCで使える クレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)をApple Payに登録し、コンビニやスーパーで非接触決済する分には、海外版でも問題なく使えます。これはNFC(Type A/B)という国際規格を使っているためです。

どうしてもSuicaを使いたい場合の代替策

海外版iPhoneでSuicaを使う方法は、残念ながらありません。物理的にFeliCaチップが搭載されていないため、ソフトウェアでは対応不可能です。

代替策

  1. 物理カードのSuicaを持ち歩く 最もシンプルな解決策です。ただし、iPhoneで改札を通る便利さは失われます。
  2. Apple Watchを日本版にする iPhoneが海外版でも、Apple Watchが日本版(FeliCa搭載)なら、Apple WatchでSuicaが使えます。ただし、初期設定時にiPhoneが必要なため、完全な解決策ではありません。
  3. クレジットカードの非接触決済を使う Suicaの代わりに、VISAやMasterCardのタッチ決済を使います。ただし、電車・バスの改札では使えません(コンビニやスーパーのみ)。

結論として、Suicaを日常的に使う方は、海外版iPhoneを避けるべきです。

海外版と日本版、どっちを買うべき?

ここまでの情報を踏まえて、購入判断をしましょう。

こんな人には海外版がおすすめ

Suicaを全く使わない(車移動が中心、地方在住)
技適マークの法的リスクを理解し、許容できる
価格を最優先したい(1〜3万円の差額が大きい)
通信バンドの違いを理解し、対応を確認済み
シャッター音が消せなくても構わない
Apple保証が受けられなくても自己責任で対応できる

上記すべてに当てはまる方なら、海外版を選ぶメリットがあります。ただし、それでも日本版の方が安心です。

こんな人には日本版を選ぶべき

Suicaを日常的に使う(都市部在住、電車通勤)
法律違反のリスクを避けたい
シャッター音を消して撮影したい
Apple保証を受けたい
安心して長く使いたい

上記のいずれかに当てはまる方は、日本版を選ぶべきです。価格差は1〜3万円程度ですが、その差額で得られる安心感と利便性は大きいです。

結論:ほとんどの方には日本版をおすすめ 技適マーク、FeliCa、シャッター音、Apple保証など、日本での使用を考えると、日本版の方が圧倒的に使いやすいです。中古なら日本版でも手頃な価格で購入できるため、あえて海外版を選ぶ理由は少ないと言えます。

ハピネスネットでは日本版のみ取り扱い|安心の中古iPhone

ハピネスネットでは、お客様の安心を最優先し、日本版(国内正規版)の中古iPhoneのみを取り扱っています。

技適マーク取得済み・FeliCa対応で安心

ハピネスネットの取り扱い方針

日本版(国内正規版)のみ販売 すべての端末が技適マーク取得済みで、日本国内での使用が合法です。

FeliCa対応モデルのみ iPhone 7以降の日本版は、すべてFeliCa搭載。Suica、iD、QUICPayが問題なく使えます。

シャッター音も通常通り マナーモードでシャッター音が消せる、日本仕様です。

Apple保証の対象 日本国内で購入された端末のため、Apple Storeや正規サービスプロバイダで修理・サポートが受けられます。

バッテリー最大容量明記 全商品にバッテリー状態を明記し、80%以上の良品を中心に取り扱っています。

厳格な検査済み カメラ、ディスプレイ、ボタン、Face ID/Touch ID、FeliCa(Apple Pay)など、全機能を検査済みです。

初期不良保証付き 万が一の不具合にも、初期不良期間内なら返品・交換で対応します。

海外版との価格差は? ハピネスネットの日本版中古iPhoneは、海外版より1〜2万円程度高くなりますが、その差額で得られる安心感は計り知れません。Suicaが使える、技適マークがある、Apple保証が受けられる、という点を考えれば、十分に価値のある投資です。


まとめ

海外版中古iPhoneは、価格が安い(日本版より1〜3万円安い)、SIMフリーでキャリア自由、というメリットがあります。しかし、技適マークがない(電波法違反のリスク)、FeliCa非対応(Suica・Apple Pay使えない)、シャッター音が消せない、Apple保証が受けられない、という致命的なデメリットも存在します。

特に、都市部在住で電車通勤している方や、Suicaを日常的に使う方にとって、FeliCa非対応は大きな不便です。また、技適マークがない端末を使うことは電波法違反となり、法的リスクを抱えることになります。

購入をおすすめできる人

  • Suicaを全く使わない(車移動中心、地方在住)
  • 技適マークの法的リスクを理解し、許容できる
  • 価格を最優先したい

日本版を選ぶべき人

  • Suicaを日常的に使う(都市部在住、電車通勤)
  • 法律違反のリスクを避けたい
  • シャッター音を消して撮影したい
  • Apple保証を受けたい

結論として、ほとんどの方には日本版(国内正規版)の中古iPhoneをおすすめします。価格差は1〜3万円程度ですが、その差額で得られる安心感と利便性(Suica、技適マーク、Apple保証)は十分に価値があります。

ハピネスネットでは、日本版(国内正規版)の中古iPhoneのみを取り扱っています。すべての端末が技適マーク取得済み、FeliCa対応、シャッター音も通常通りで、安心してご利用いただけます。全商品にバッテリー最大容量を明記し、厳格な検査をクリアした端末のみを販売しているため、品質も保証します。

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