「海外でiPhoneを使ったら、帰国後に50万円の請求が来た」——これは実際にあった話です。リオ五輪に出場した体操の内村航平選手が、設定ミスで50万円の通信料を請求されたエピソードは有名ですが、一般の旅行者でも同じことが起こり得ます。
海外旅行でiPhoneを使う際、「設定を間違えると高額請求」「盗難に遭ったらデータが全部消える」「現地で繋がらない」など、様々なトラブルが潜んでいます。しかし、出発前にたった10分ほどの設定を済ませておくだけで、これらのトラブはほぼ全て防げます。
本記事では、海外旅行前に必ずやっておくべきiPhone設定を、チェックリスト形式で網羅的に解説します。「何を設定すればいいか分からない」「設定漏れが心配」という方は、ぜひこの記事を見ながら一つずつ確認してみてください。
【最重要】高額請求を防ぐ設定
まず最優先で確認すべきは、「高額請求を防ぐ設定」です。この設定を間違えると、数十万円の請求が来る可能性があります。
①データローミングをオフにする
**最も重要な設定がこれです。**データローミングとは、日本の回線が届かない場所で現地の通信事業者の回線を使う機能です。オンのまま海外に行くと、自動的に現地の回線に接続され、1日数万円の通信料が発生することがあります。
設定方法
- 「設定」>「モバイル通信」を開く
- 主回線(日本の回線)をタップ
- 「データローミング」をオフにする
**注意点:eSIMを使う場合は、eSIM側のデータローミングは「オン」にする必要があります。**ややこしいですが、「日本の回線はオフ、eSIMはオン」と覚えておきましょう。オフにするのは日本の回線だけです。
②モバイルデータ通信をオフにする(さらに安心)
データローミングをオフにしても不安な方は、主回線のモバイルデータ通信自体をオフにしておくと、完全に通信を遮断できます。
設定方法
- 「設定」>「モバイル通信」を開く
- 主回線(日本の回線)をタップ
- 「この回線をオンにする」をオフにする
これで、主回線が完全に無効化されます。ただし、日本からの電話やSMSも受け取れなくなるため、緊急連絡が来る可能性がある方は「データローミングだけオフ」にしておくのがおすすめです。
③Wi-Fiアシストをオフにする
Wi-FiアシストがオンだとWi-Fiの電波が弱い時に自動的にモバイルデータ通信に切り替わります。「Wi-Fiを使っているつもりが、実はモバイルデータ通信で接続されていた」となり、高額請求の原因になります。
設定方法
- 「設定」>「モバイル通信」を開く
- 一番下までスクロールし「Wi-Fiアシスト」をオフにする
④iCloudの自動バックアップ・同期をオフにする
iCloud DriveやiCloudフォトライブラリが「モバイルデータ通信を使用」設定になっていると、Wi-Fiがない環境で大量のデータ通信が発生します。海外では必ずオフにしておきましょう。
設定方法
- 「設定」>「Apple ID(自分の名前)」>「iCloud」を開く
- 「iCloud Drive」をタップ>「モバイルデータ通信を使用」をオフ
- 「写真」をタップ>「モバイルデータ通信」をオフ
- 「iCloudバックアップ」>「モバイルデータ通信経由でバックアップ」をオフ
セキュリティ・盗難対策の設定
海外では、日本以上にスリや置き引きのリスクが高まります。万が一の盗難に備えた設定をしておきましょう。
⑤「iPhoneを探す」をオンにする
「iPhoneを探す」機能をオンにしておけば、紛失・盗難時にiPhoneの位置を追跡したり、遠隔でロックしたり、データを消去したりできます。
設定確認方法
- 「設定」>「Apple ID(自分の名前)」>「探す」を開く
- 「iPhoneを探す」がオンになっているか確認
- 「”探す”ネットワーク」と「最後の位置情報を送信」もオンにしておく
これで、iPhoneの電源が切れた後でも最後の位置情報が記録されます。
⑥「盗難デバイスの保護」をオンにする
iOS 17.3以降に追加された新機能で、普段行かない場所からの操作には1時間の遅延が設定されます。盗難犯がすぐにApple IDを削除したり、設定を変更したりすることを防げます。
設定方法
- 「設定」>「Face IDとパスコード」を開く
- 「盗難デバイスの保護」をオンにする
⑦パスコードとFace ID/Touch IDを設定する
当たり前ですが、パスコードやFace ID/Touch IDの設定は必須です。6桁以上の複雑なパスコードに設定しておきましょう。
また、「簡単なパスコード」をオフにして、より複雑なパスコードに変更することもおすすめです。「設定」>「Face IDとパスコード」>「パスコードを変更」から設定できます。
⑧重要なパスワードをメモアプリにロックして保存
ホテルの予約番号、航空券の情報、クレジットカード番号など、重要な情報は「メモ」アプリにロックして保存しておくと便利です。万が一iPhoneを紛失しても、他人には見られません。
メモをロックする方法
- 「メモ」アプリを開く
- ロックしたいメモを開く
- 右上の「…」>「ロック」をタップ
- パスコードまたはFace IDでロックを設定
バックアップ・データ保護の設定
海外でiPhoneを紛失・故障した場合に備えて、出発前に必ずバックアップを取っておきましょう。
⑨iCloudバックアップを取る
出発前に、最新のiCloudバックアップを手動で実行しておきましょう。これで、万が一iPhoneを失っても、新しいiPhoneにデータを復元できます。
バックアップ方法
- Wi-Fiに接続する
- 「設定」>「Apple ID(自分の名前)」>「iCloud」>「iCloudバックアップ」を開く
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
バックアップには数分〜数十分かかることがあるため、時間に余裕を持って実行してください。
⑩写真をパソコンや外付けHDDにも保存しておく
iCloudだけでなく、パソコンや外付けハードディスクにも写真をバックアップしておくと、さらに安心です。特に、旅行中に撮影した写真は一生の思い出なので、複数の場所に保存しておきましょう。
写真をパソコンに転送する方法
- Macの場合:「写真」アプリで自動的に同期
- Windowsの場合:iPhoneをUSB接続し、エクスプローラーから写真フォルダにアクセス
海外通信の設定(eSIM・SIMカード)
現地でスムーズにインターネットを使うための設定を確認しましょう。
⑪SIMロック解除を確認する
海外でeSIMや現地SIMカードを使うには、iPhoneがSIMフリー(SIMロック解除済み)である必要があります。
確認方法
- 「設定」>「一般」>「情報」を開く
- 「SIMロック」の項目を確認
- 「SIMロックなし」と表示されていればOK
「SIMロックあり」と表示されている場合は、購入したキャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)でSIMロック解除の手続きが必要です。
⑫eSIMを事前にインストールする(eSIM利用の場合)
海外でeSIMを使う予定の方は、必ず日本にいる間にインストールしておきましょう。現地の空港WiFiや機内WiFiは不安定で、設定に失敗するリスクがあります。
インストール方法
- eSIMサービス(trifa、Holaflyなど)でプランを購入
- 届いたQRコードを「設定」>「モバイル通信」>「eSIMを追加」で読み取る
- eSIMに分かりやすい名前をつける(例:「韓国旅行用」)
詳しい設定方法は、別記事「海外でiPhoneのeSIMが繋がらない!設定の落とし穴と解決策を全解説」をご覧ください。
バッテリー・充電の準備
海外旅行中、バッテリー切れは致命的です。事前にバッテリー状態を確認し、対策を立てましょう。
⑬バッテリー最大容量を確認する
バッテリー最大容量が80%未満の場合、1日持たない可能性が高いです。旅行前にバッテリー交換を検討しましょう。
確認方法
- 「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」を開く
- 「最大容量」を確認
80%未満の場合は、Apple Storeまたは正規サービスプロバイダでバッテリー交換(約15,000円)を検討するか、モバイルバッテリーを必ず持っていきましょう。
⑭低電力モードの使い方を確認する
バッテリーを節約したい時に使える「低電力モード」の使い方を覚えておきましょう。画面の明るさを下げ、バックグラウンド更新を停止することで、バッテリーの持ちが大幅に延びます。
低電力モードの設定方法
- 「設定」>「バッテリー」>「低電力モード」をオンにする
- またはコントロールセンター(画面右上から下にスワイプ)からバッテリーアイコンをタップ
⑮変換プラグとモバイルバッテリーを準備する
海外では、コンセントの形状が日本と異なります。渡航先に合った変換プラグを必ず持っていきましょう。また、モバイルバッテリーも必須アイテムです。
おすすめのモバイルバッテリー容量
- 短期旅行(3〜5日):10,000mAh
- 長期旅行(1週間以上):20,000mAh以上
ただし、機内持ち込みには制限があるため、航空会社の規定を確認してください(一般的に27,000mAh以下が持ち込み可能)。
その他の便利な設定
快適な旅行のために、以下の設定もしておくと便利です。
⑯オフラインマップをダウンロードする
Google Mapsでは、事前に地図をダウンロードしておけば、インターネットがなくても地図が見られます。現地でWiFiやeSIMが繋がらない時に非常に便利です。
オフラインマップのダウンロード方法
- Google Mapsアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「オフラインマップ」>「自分の地図を選択」をタップ
- ダウンロードしたいエリアを選択
⑰翻訳アプリをダウンロードする
Google翻訳やDeepL翻訳など、オフラインでも使える翻訳アプリをダウンロードしておきましょう。事前に必要な言語パックをダウンロードしておけば、インターネットがなくても翻訳できます。
⑱緊急連絡先を「メディカルID」に登録する
万が一の事故や病気の際、「メディカルID」に登録しておいた緊急連絡先が役立ちます。ロック画面からでも確認できるため、救急隊員や医療関係者が情報を得られます。
メディカルIDの設定方法
- 「ヘルスケア」アプリを開く
- 右下の「ブラウズ」>「メディカルID」をタップ
- 「編集」をタップし、緊急連絡先や血液型、アレルギー情報などを入力
出発前チェックリスト(まとめ)
最後に、出発前に確認すべき設定を一覧にまとめました。このチェックリストを印刷またはスクリーンショットして、一つずつ確認してみてください。
□ データローミングをオフにした(主回線)
□ Wi-Fiアシストをオフにした
□ iCloudの自動バックアップ・同期をオフにした
□ 「iPhoneを探す」をオンにした
□ 「盗難デバイスの保護」をオンにした
□ パスコード・Face ID/Touch IDを設定した
□ iCloudバックアップを取った
□ 写真をパソコンにもバックアップした
□ SIMロック解除を確認した
□ eSIMをインストールした(eSIM利用の場合)
□ バッテリー最大容量を確認した
□ 変換プラグとモバイルバッテリーを準備した
□ オフラインマップをダウンロードした
□ 翻訳アプリをダウンロードした
□ メディカルIDに緊急連絡先を登録した
まとめ:10分の設定で安心の海外旅行を
海外旅行前のiPhone設定は、たった10分ほどで完了します。しかし、この10分を怠ると、高額請求やデータ紛失など、取り返しのつかないトラブルに見舞われる可能性があります。
特に「データローミングをオフにする」「iCloudバックアップを取る」「iPhoneを探すをオンにする」の3つは絶対に忘れないでください。これらを設定するだけで、大部分のトラブルは防げます。
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