中古iPhoneを購入する際、製造番号(IMEI・シリアル番号)の確認は、安全な取引のために欠かせません。この番号を確認することで、端末が本物かどうか、盗難品でないか、保証が残っているかなど、重要な情報を事前に把握できます。
本記事では、iPhoneの製造番号とは何か、確認方法、製造番号から分かる情報、偽物や不正品を見分けるポイントまで、2025年最新の情報をもとに徹底解説します。中古iPhone購入前に必ずチェックすべき内容ですので、ぜひ参考にしてください。
iPhoneの製造番号(IMEI・シリアル番号)とは
iPhoneには、端末を識別するための固有の番号が複数割り当てられています。まずは、それぞれの番号の違いと役割を理解しましょう。
IMEI番号とシリアル番号の違い
iPhoneには、主に「IMEI番号」と「シリアル番号」という2種類の識別番号があります。
IMEI(International Mobile Equipment Identity)番号は、携帯電話端末固有の15桁の識別番号です。世界中のすべての携帯電話に割り当てられており、通信事業者が端末を識別するために使用します。盗難された端末をネットワークから遮断する際にも、このIMEI番号が使われます。iPhoneには、モデルによってIMEI番号が1つ(シングルSIM)または2つ(デュアルSIM)あります。
シリアル番号は、Apple製品固有の識別番号で、10〜12桁の英数字で構成されています。製造時期、製造工場、製品の仕様などが含まれており、Appleのサポートや保証を受ける際に必要です。修理履歴や保証状況の確認には、シリアル番号が使われます。
どちらの番号も重要ですが、中古購入時には特にIMEI番号の確認が重要です。IMEI番号を使えば、端末がアクティベーションロックされているか、盗難報告されていないかを確認できます。
製造番号から分かる情報
製造番号(特にシリアル番号)からは、以下のような情報が分かります。
製造時期: シリアル番号の特定の位置にある文字から、製造年と製造週を特定できます。これにより、端末がいつ製造されたかを知ることができます。
製造場所: シリアル番号には、製造工場を示すコードが含まれています。中国、インド、ブラジルなど、どの工場で製造されたかが分かります。
販売地域: iPhoneのモデル番号(例:MQ○○J/A)の末尾の文字から、どの地域向けに販売されたモデルかが分かります。日本モデルは「J/A」、米国モデルは「LL/A」などです。
保証状況: シリアル番号をAppleの公式サイトで確認すると、保証期間や購入日、AppleCare+の加入状況などが表示されます。
iPhoneの製造番号を確認する方法
iPhoneの製造番号は、いくつかの方法で確認できます。中古購入時には、複数の方法で確認することで、より確実に情報を把握できます。
設定アプリから確認する方法
最も簡単で確実な方法は、iPhoneの設定アプリから確認することです。
- 設定アプリを開く: ホーム画面から「設定」アプリをタップします。
- 一般→情報を選択: 「一般」→「情報」の順にタップします。
- 番号を確認: 「情報」画面に、以下の情報が表示されます。
- シリアル番号(Serial Number)
- IMEI(Primary)
- IMEI2(デュアルSIMモデルの場合)
- モデル番号(Model Number)
この画面で、番号を長押しすると「コピー」が表示され、簡単にコピーできます。購入前に販売店から写真を送ってもらい、この画面を確認することをおすすめします。
本体・SIMトレイから確認する方法
iPhoneの本体や付属品からも、製造番号を確認できます。
SIMトレイでの確認: iPhone 11以前のモデルでは、SIMトレイ(SIMカードを入れる部分)にIMEI番号が刻印されています。SIMトレイを引き出すには、付属のSIMピンまたはクリップを使います。ただし、iPhone 12以降のモデルでは、SIMトレイに番号が記載されていません。
背面での確認: iPhone 7以前の一部モデルでは、本体背面にIMEI番号が刻印されています。ただし、iPhone 8以降のモデルでは、背面に番号の記載はありません。
箱での確認: iPhoneの外箱にも、IMEI番号とシリアル番号が記載されています。ただし、中古購入の場合、箱が付属していないことも多いため、あくまで参考程度です。
パソコンから確認する方法(iTunes/Finder)
iPhoneをパソコンに接続して確認する方法もあります。
Windowsの場合(iTunes):
- iPhoneをパソコンに接続し、iTunesを起動します。
- 左上のiPhoneアイコンをクリックします。
- 「概要」タブに、シリアル番号やIMEI番号が表示されます。
Macの場合(Finder):
- iPhoneをMacに接続し、Finderを開きます。
- サイドバーにiPhoneが表示されるので、クリックします。
- 「一般」タブに、シリアル番号やIMEI番号が表示されます。
この方法は、購入後に自宅で確認する際に便利です。ただし、購入前の確認には、設定アプリのスクリーンショットを送ってもらう方が確実です。
Apple公式サイトでの製造番号確認
製造番号を入手したら、Appleの公式サイトで詳細情報を確認しましょう。これにより、端末の保証状況や購入日などが分かります。
保証状況の確認手順
Appleの公式サイトで保証状況を確認する手順は、以下の通りです。
- Apple公式サポートページにアクセス: ブラウザで「Apple サポート 保証状況」と検索し、「保証状況の確認」ページを開きます。直接URLは「https://checkcoverage.apple.com/jp/ja/」です。
- シリアル番号を入力: 表示された入力欄に、iPhoneのシリアル番号を入力します。IMEI番号でも確認可能です。
- 確認コードを入力: 画像に表示された文字(CAPTCHA)を入力し、「続ける」をクリックします。
- 結果を確認: 以下の情報が表示されます。
- 製品名(例:iPhone 15 Pro)
- 有効な購入日(初回アクティベート日)
- 電話サポート期限
- 修理サービス保証期限
- AppleCare+の加入状況
確認結果から分かる重要情報
保証状況確認ページの結果から、以下の重要な情報が読み取れます。
有効な購入日: この日付が、iPhoneが初めてアクティベートされた日(実質的な購入日)です。中古購入時には、この日付から端末の使用期間を推測できます。また、AppleCare+への加入は購入日から60日以内のため、加入できるかどうかの判断材料にもなります。
修理サービス保証期限: 標準保証は購入日から1年間です。この期限内であれば、製造上の不具合や初期不良に対して無償で修理を受けられます。中古購入時に保証が残っていれば、大きなメリットです。
AppleCare+の状況: AppleCare+に加入済みの場合、「AppleCare+の保証が有効です」と表示され、保証期限も確認できます。AppleCare+付きの中古iPhoneは、修理費用を抑えられるため、価値が高いです。
注意すべき表示: 「製品を確認できません」と表示された場合、入力したシリアル番号が間違っているか、偽物の可能性があります。また、「購入日を確認できません」と表示された場合、まだアクティベートされていない新品、または非正規ルートで入手された端末の可能性があります。
アクティベーションロックの確認方法
中古iPhone購入時に最も重要なのが、アクティベーションロックの確認です。ロックがかかっている端末は、購入しても使用できません。
アクティベーションロックとは
アクティベーションロックは、iPhoneの盗難や不正利用を防ぐためのセキュリティ機能です。「iPhoneを探す」機能がオンになっている状態でiPhoneを初期化すると、アクティベーションロックがかかります。
ロックがかかると、初期設定時に前の所有者のApple IDとパスワードの入力が求められ、それなしでは使用できません。つまり、前の所有者がロックを解除しない限り、iPhoneは使い物にならないのです。中古購入時には、必ずロックが解除されているか確認する必要があります。
アクティベーションロック確認ツールの使い方
2025年現在、Appleは公式の「アクティベーションロック確認ツール」を提供しています。購入前に、必ずこのツールで確認しましょう。
- 確認ページにアクセス: ブラウザで「Apple アクティベーションロック確認」と検索し、確認ページを開きます。
- IMEI/シリアル番号を入力: iPhoneのIMEI番号またはシリアル番号を入力します。
- 結果を確認:
- 「アクティベーションロックはオフです」と表示されれば、安全に購入できます。
- 「アクティベーションロックはオンです」と表示された場合、前の所有者に連絡してロックを解除してもらう必要があります。ロック解除されていない端末は購入しないでください。
購入前に確認すべきポイント
中古iPhone購入時には、販売店または個人売主に以下を確認しましょう。
実機での確認: 可能であれば、購入前に実機を確認し、以下を試させてもらいます。
- iPhoneを初期化してもらう
- 初期設定画面で、Apple IDの入力が求められないか確認
- 通常通り設定が完了するか確認
販売店の保証: ハピネスネットのような信頼できる中古販売店では、アクティベーションロックが解除済みであることを保証しています。商品ページに「アクティベーションロック解除済み」と明記されているか確認しましょう。
個人取引の注意点: メルカリやヤフオクなどで個人から購入する場合、アクティベーションロック詐欺のリスクがあります。必ず対面で取引し、初期化と再設定を目の前で確認してから支払いましょう。
ネットワーク利用制限の確認
日本国内でiPhoneを使用する場合、ネットワーク利用制限の状態も確認する必要があります。これは、端末が盗難品でないか、分割払いが完済されているかを示す情報です。
ネットワーク利用制限とは
ネットワーク利用制限は、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)が設定する制限で、端末の支払い状況や不正利用の有無を示します。状態は以下の3つに分類されます。
○(丸): 分割払いが完済されているか、一括購入された端末です。最も安全で、問題なく使用できます。
△(三角): 分割払いが継続中の端末です。現時点では使用できますが、元の所有者が支払いを滞納すると、突然「×」になり、使用できなくなるリスクがあります。中古購入時は避けたほうが無難です。
×(バツ): 盗難・紛失報告がされているか、分割払いが未払いの端末です。ネットワークに接続できず、実質的に使用不可です。絶対に購入してはいけません。
各キャリアでの確認方法
ネットワーク利用制限は、各キャリアの公式サイトで確認できます。
ドコモ: 「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」でIMEI番号を入力すると、状態が表示されます。
au: 「ネットワーク利用制限携帯電話機照会」ページでIMEI番号を入力します。
ソフトバンク: 「ネットワーク利用制限携帯電話機の確認」ページでIMEI番号を入力します。
SIMフリー版や海外版のiPhoneの場合、これらのサイトでは「−(ハイフン)」と表示されます。これは「該当なし」を意味し、キャリアとの契約がないため、問題なく使用できます。
中古購入時には、必ず「○」または「−」の端末を選びましょう。ハピネスネットでは、すべての商品で「○」または「−」を保証しています。
偽物・改造品を見分ける方法
中古iPhone市場には、残念ながら偽物や改造品も存在します。製造番号を活用して、これらを見分ける方法を知っておきましょう。
偽物iPhoneの特徴
偽物のiPhoneには、以下のような特徴があります。
シリアル番号が確認できない: Apple公式サイトで「製品を確認できません」と表示される場合、偽物の可能性が高いです。
外観の違い: ロゴの印刷が粗い、質感が安っぽい、ボタンの配置が微妙に違うなど、本物と比較すると違和感があります。
動作の違い: iOSではなくAndroidベースの偽OSが動いている場合があります。App Storeにアクセスできない、Appleのサービスが使えないなどの症状があれば、偽物です。
価格が異常に安い: 相場よりも大幅に安い場合は、警戒が必要です。「新品未開封で半額」などは、ほぼ確実に詐欺です。
改造品・模造品の見分け方
改造品とは、本物のiPhoneの部品を交換したり、外装を変更したりした端末です。
容量偽装: 例えば、64GBのiPhoneを256GBと偽って販売するケースがあります。設定アプリの「ストレージ」で実際の容量を確認しましょう。
非純正パーツへの交換: バッテリー、ディスプレイ、カメラなどが非純正品に交換されている場合があります。iOS設定の「バッテリーの状態」で「純正品」と表示されるか確認できます。
ロジックボード交換: シリアル番号が刻印されたロジックボード(基板)を別の端末に移植したケースもあります。この場合、外観とシリアル番号が一致しないため、動作が不安定になることがあります。
信頼できる販売店から購入することが、これらのリスクを避ける最善の方法です。
製造番号から判断する端末の価値
製造番号から得られる情報をもとに、中古iPhoneの適正価格や価値を判断できます。
製造時期と価値の関係
製造時期が新しいほど、端末の価値は高くなります。同じiPhone 14でも、2022年製と2023年製では、バッテリーの劣化度合いや使用期間が異なるため、価格差が生じます。
また、初期ロット(発売直後に製造された製品)には、まれに不具合が見つかることがあります。Appleは通常、こうした不具合を無償修理プログラムで対応しますが、購入前にシリアル番号で対象かどうか確認できます。
保証残存期間と価値
標準保証が残っている端末や、AppleCare+に加入済みの端末は、同じモデルでも価値が高くなります。
例えば、購入日から9ヶ月のiPhone 15(保証残り3ヶ月)と、購入日から6ヶ月のiPhone 15(保証残り6ヶ月)では、後者のほうが数千円高く評価されます。AppleCare+が残っている場合は、さらに価値が上がります。
中古購入時には、製造番号をApple公式サイトで確認し、保証状況を把握した上で、適正価格かどうかを判断しましょう。
中古iPhone購入時のチェックリスト
製造番号の確認を含め、中古iPhone購入時にチェックすべきポイントをまとめます。
購入前の必須確認項目
中古iPhone購入前には、以下を必ず確認しましょう。
製造番号の確認:
- シリアル番号とIMEI番号を入手
- Apple公式サイトで保証状況を確認
- アクティベーションロック確認ツールで「オフ」を確認
- 各キャリアサイトでネットワーク利用制限が「○」または「−」を確認
端末の状態確認:
- 外観(傷、凹み、画面割れの有無)
- バッテリー最大容量(80%以上が望ましい)
- 各種ボタンやカメラの動作
- Face ID/Touch IDの動作
- SIMカードが認識されるか
販売店の信頼性:
- 評判やレビューを確認
- 保証やアフターサポートの有無
- 返品・交換ポリシーの確認
ハピネスネットの品質保証
ハピネスネットでは、以下の項目を厳格にチェックし、安心して購入できる中古iPhoneのみを販売しています。
- アクティベーションロック解除済み保証
- ネットワーク利用制限「○」保証(SIMフリー版は「−」)
- バッテリー最大容量80%以上保証
- 動作確認済み(通信、カメラ、各種センサー)
- 商品ページにIMEI番号を記載(一部商品)
また、購入後も保証期間内であれば、初期不良や動作不良に対応いたします。製造番号に関する不明点があれば、購入前にお気軽にお問い合わせください。
まとめ
中古iPhone購入時の製造番号確認は、安全な取引のために欠かせません。製造番号を確認することで、以下の重要な情報を把握できます。
- 端末が本物かどうか
- アクティベーションロックの状態
- ネットワーク利用制限の状態
- 保証の残存期間
- AppleCare+の加入状況
- 製造時期と販売地域
購入前の確認ポイント:
- シリアル番号・IMEI番号を入手
- Apple公式サイトで保証状況を確認
- アクティベーションロック確認ツールで「オフ」を確認
- キャリアサイトでネットワーク利用制限が「○」または「−」を確認
- 販売店の信頼性とアフターサポートを確認
これらを確実に行うことで、トラブルのない中古iPhone購入が実現できます。
【安心して中古iPhoneを購入したい方へ】
ハピネスネットでは、すべての商品でアクティベーションロック解除済み、ネットワーク利用制限「○」を保証しています。商品ページで詳細な状態を確認し、安心してお買い求めください。
【製造番号の確認方法が不安な方へ】
購入前のご相談も承ります。IMEI番号やシリアル番号の確認方法、保証状況の見方など、丁寧にサポートいたします。
