2007年の初代iPhone発売から17年、iPhoneは私たちのライフスタイルを根本から変えてきました。しかし「どのモデルがいつ発売されたのか」「各世代でどんな進化があったのか」を正確に把握している人は意外と少ないのではないでしょうか。
本記事では、iPhone全機種の発売順と歴史を時系列で詳しく解説します。初代から最新機種まで、各モデルの特徴・発売日・価格・技術革新ポイントを網羅的にご紹介。
特に中古iPhone購入を検討している方にとって、「どの世代が今でも実用的か」「コスパの良いモデルはどれか」といった実用的な情報も盛り込んでいます。iPhone選びの完全ガイドとして、ぜひご活用ください。
- iPhone発売順一覧表|初代から最新機種まで
- 初代iPhone(2007年)から iPhone 3G/3GS の革新
- iPhone 4/4S時代|デザイン革命とRetina搭載
- iPhone 5/5c/5s|薄型化とTouch ID導入
- iPhone 6/6 Plus/6s/6s Plus|大画面時代の到来
- iPhone 7/7 Plus/8/8 Plus|防水・ワイヤレス充電対応
- iPhone X/XR/XS/XS Max|Face IDと全画面デザイン
- iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max|カメラ性能大幅向上
- iPhone 12/13/14/15シリーズ|5G対応と最新技術
- iPhone各世代の中古価格推移と購入おすすめ度
- iPhone発売順と歴史のまとめ
iPhone発売順一覧表|初代から最新機種まで
iPhone全機種を発売順にまとめた一覧表で、各モデルの位置づけを把握しましょう。17年間で発売された全てのiPhoneモデルを時系列で整理することで、進化の流れがよく分かります。
全iPhoneモデル発売日・価格一覧表
発売年 | モデル名 | 発売日 | 初期価格(日本) | 主な特徴 |
2007 | iPhone (初代) | 2008年7月11日 | 67,800円(8GB) | 初のiPhone、3.5インチディスプレイ、タッチスクリーン革命 |
2008 | iPhone 3G | 2008年7月11日 | 23,040円(8GB) | 3G対応、App Store開始、GPS搭載 |
2009 | iPhone 3GS | 2009年6月26日 | 23,040円(16GB) | 動画撮影対応、音声コントロール、処理速度向上 |
2010 | iPhone 4 | 2010年6月24日 | 46,080円(16GB) | Retinaディスプレイ、FaceTime、ステンレススチールデザイン |
2011 | iPhone 4S | 2011年10月14日 | 46,080円(16GB) | Siri搭載、8MPカメラ、A5チップ |
2012 | iPhone 5 | 2012年9月21日 | 67,800円(16GB) | 4インチディスプレイ、Lightning端子、LTE対応 |
2013 | iPhone 5c | 2013年9月20日 | 60,800円(16GB) | カラフルなプラスチック筐体、廉価版モデル |
2013 | iPhone 5s | 2013年9月20日 | 67,800円(16GB) | Touch ID指紋認証、A7チップ(64ビット) |
2014 | iPhone 6 | 2014年9月19日 | 67,800円(16GB) | 4.7インチディスプレイ、Apple Pay対応 |
2014 | iPhone 6 Plus | 2014年9月19日 | 79,800円(16GB) | 5.5インチディスプレイ、光学手ブレ補正 |
2015 | iPhone 6s | 2015年9月25日 | 78,800円(16GB) | 3D Touch、12MPカメラ、4K動画撮影 |
2015 | iPhone 6s Plus | 2015年9月25日 | 90,800円(16GB) | 5.5インチ、3D Touch、光学手ブレ補正 |
2016 | iPhone SE (第1世代) | 2016年3月31日 | 57,800円(16GB) | 4インチ、iPhone 6sの性能をコンパクトに |
2016 | iPhone 7 | 2016年9月16日 | 78,800円(32GB) | ホームボタン非物理化、防水対応、イヤホンジャック廃止 |
2016 | iPhone 7 Plus | 2016年9月16日 | 90,800円(32GB) | デュアルカメラ、ポートレートモード |
2017 | iPhone 8 | 2017年9月22日 | 78,800円(64GB) | ワイヤレス充電対応、ガラス背面 |
2017 | iPhone 8 Plus | 2017年9月22日 | 90,800円(64GB) | デュアルカメラ、ワイヤレス充電対応 |
2017 | iPhone X | 2017年11月3日 | 121,800円(64GB) | Face ID、有機ELディスプレイ、ホームボタン廃止 |
2018 | iPhone XR | 2018年10月26日 | 91,800円(64GB) | 6.1インチLiquid Retinaディスプレイ、カラフルな筐体 |
2018 | iPhone XS | 2018年9月21日 | 121,800円(64GB) | 5.8インチ有機EL、デュアルカメラ、A12 Bionic |
2018 | iPhone XS Max | 2018年9月21日 | 134,800円(64GB) | 6.5インチ有機EL、最大ディスプレイサイズ |
2019 | iPhone 11 | 2019年9月20日 | 80,800円(64GB) | デュアルカメラ、ナイトモード、A13 Bionic |
2019 | iPhone 11 Pro | 2019年9月20日 | 117,800円(64GB) | トリプルカメラ、5.8インチ有機EL、18時間バッテリー |
2019 | iPhone 11 Pro Max | 2019年9月20日 | 131,800円(64GB) | 6.5インチ有機EL、トリプルカメラ、20時間バッテリー |
2020 | iPhone SE (第2世代) | 2020年4月24日 | 49,800円(64GB) | ホームボタン復活、A13 Bionic、コンパクト |
2020 | iPhone 12 mini | 2020年11月13日 | 82,800円(64GB) | 5.4インチ、5G対応、MagSafe対応 |
2020 | iPhone 12 | 2020年10月23日 | 94,800円(64GB) | 6.1インチ、5G対応、Ceramic Shield |
2020 | iPhone 12 Pro | 2020年10月23日 | 129,800円(128GB) | トリプルカメラ、LiDARスキャナ、ProRAW |
2020 | iPhone 12 Pro Max | 2020年11月13日 | 142,800円(128GB) | 6.7インチ、最大カメラ性能、センサーシフト手ブレ補正 |
2021 | iPhone 13 mini | 2021年9月24日 | 86,800円(128GB) | A15 Bionic、バッテリー改善、ピンク追加 |
2021 | iPhone 13 | 2021年9月24日 | 98,800円(128GB) | A15 Bionic、シネマティックモード、ノッチ縮小 |
2021 | iPhone 13 Pro | 2021年9月24日 | 144,800円(128GB) | ProMotion 120Hz、マクロ撮影、ProRes動画 |
2021 | iPhone 13 Pro Max | 2021年9月24日 | 157,800円(128GB) | 6.7インチProMotion、最大28時間バッテリー |
2022 | iPhone SE (第3世代) | 2022年3月18日 | 62,800円(64GB) | A15 Bionic、5G対応、ホームボタン継続 |
2022 | iPhone 14 | 2022年9月16日 | 119,800円(128GB) | 衛星経由緊急SOS、衝突事故検出、A15 Bionic |
2022 | iPhone 14 Plus | 2022年10月7日 | 134,800円(128GB) | 6.7インチ、iPhone 14の大画面版 |
2022 | iPhone 14 Pro | 2022年9月16日 | 149,800円(128GB) | Dynamic Island、A16 Bionic、Always-Onディスプレイ |
2022 | iPhone 14 Pro Max | 2022年9月16日 | 164,800円(128GB) | 6.7インチDynamic Island、最大29時間バッテリー |
2023 | iPhone 15 | 2023年9月22日 | 124,800円(128GB) | USB-C端子、Dynamic Island全モデル搭載 |
2023 | iPhone 15 Plus | 2023年9月22日 | 139,800円(128GB) | 6.7インチ、USB-C、カラフルな背面ガラス |
2023 | iPhone 15 Pro | 2023年9月22日 | 159,800円(128GB) | チタニウム筐体、A17 Proチップ、アクションボタン |
2023 | iPhone 15 Pro Max | 2023年9月22日 | 189,800円(256GB) | 5倍望遠カメラ、チタニウム筐体、最大29時間バッテリー |
2024 | iPhone 16 | 2024年9月20日 | 124,800円(128GB) | カメラコントロール、A18チップ、Apple Intelligence対応 |
2024 | iPhone 16 Plus | 2024年9月20日 | 139,800円(128GB) | 6.7インチ、カメラコントロール、改良されたカメラシステム |
2024 | iPhone 16 Pro | 2024年9月20日 | 159,800円(128GB) | 6.3インチ、A18 Proチップ、4K 120fps動画撮影 |
2024 | iPhone 16 Pro Max | 2024年9月20日 | 189,800円(256GB) | 6.9インチ、33時間バッテリー、最大1TBストレージ |
各世代の主要スペック比較
iPhone各世代の技術進化を数値で比較することで、どの程度の性能向上があったかが明確になります:
- CPU性能:初代→iPhone 15で約1000倍の処理能力向上
- カメラ画素数:2MP→4800万画素(約24倍)
- ストレージ容量:4GB→1TB(約256倍)
- バッテリー駆動時間:8時間→最大29時間(約3.6倍)
- 画面サイズ:3.5インチ→6.7インチ(約1.9倍)
これらの数値からも、iPhoneの技術革新がいかに急速だったかが分かります。
初代iPhone(2007年)から iPhone 3G/3GS の革新
スマートフォン革命の始まりとなった初代iPhone時代を振り返り、当時の技術革新が現在にどのような影響を与えているかを解説します。
初代iPhoneが業界に与えた影響
2007年に発売された初代iPhoneは、文字通りスマートフォン業界を一変させました。その革新的な特徴は:
- マルチタッチディスプレイ:指での直感的操作を実現
- 物理キーボードの廃止:画面上のソフトキーボードを採用
- インターネット体験の向上:Safari搭載で本格的なウェブ閲覧
- iPod機能統合:音楽プレイヤーとしても高機能
- ビジュアルボイスメール:音声メッセージの可視化
これらの革新により、それまでの携帯電話概念が根本から覆されました。
iPhone 3G/3GSの技術革新ポイント
2008年のiPhone 3Gと2009年のiPhone 3GSで実現された主な進化:
iPhone 3G(2008年)の特徴
- 3G通信対応:高速データ通信を実現
- App Store開始:サードパーティアプリの配信開始
- GPS搭載:位置情報サービスの精度向上
- 価格の大幅下落:より多くのユーザーが購入可能に
iPhone 3GS(2009年)の改良点
- 処理速度の向上:CPU・GPU性能が約2倍に
- カメラ機能強化:動画撮影機能を初搭載
- 音声制御:Voice Controlの搭載
- バッテリー性能改善:駆動時間の延長
この時代に、現在のスマートフォンの基本的な機能とエコシステムの土台が築かれました。
iPhone 4/4S時代|デザイン革命とRetina搭載
iPhone 4世代は、デザイン面での大幅な変更とディスプレイ技術の革新で、多くのユーザーに衝撃を与えました。現在でも愛用者が多い理由を探ります。
iPhone 4のデザイン変革とRetina効果
iPhone 4(2010年発売)は、前世代から大きくデザインを刷新:
外観デザインの変更点
- 角張ったステンレスフレーム:高級感のあるメタリックデザイン
- ガラス背面:前面・背面ともにガラス素材採用
- 薄型化:9.3mmの薄さを実現
- アンテナ内蔵フレーム:デザインと機能性の融合
Retinaディスプレイの革新
- 解像度:960×640ピクセル(前世代の4倍)
- pixel密度:326ppi(人間の目では個々の画素が識別困難)
- コントラスト比:800:1(鮮明で美しい表示)
- IPS液晶採用:視野角の大幅改善
これらの改良により、画面表示の美しさが飛躍的に向上しました。
iPhone 4Sの主要改良点(2011年)
- Siri搭載:音声アシスタント機能の実用化
- 8MPカメラ:画素数向上と画質改善
- A5チップ:処理性能の大幅向上
- 1080p動画撮影:フルHD動画録画対応
iPhone 4/4S時代は、現在でも「iPhone黄金時代」と呼ばれることが多く、中古市場でも根強い人気を誇っています。
iPhone 5/5c/5s|薄型化とTouch ID導入
iPhone 5世代では、画面サイズの拡大と新しいセキュリティ技術の導入で、さらなる進化を遂げました。特にTouch IDの登場は、その後のスマートフォン業界標準となります。
Touch IDセキュリティ機能の登場
iPhone 5s(2013年)で初搭載されたTouch IDは、指紋認証技術の先駆けとなりました:
Touch IDの技術仕様
- センサー位置:ホームボタン内蔵
- 認証速度:約1秒で指紋認証完了
- セキュリティレベル:誤認証率50,000分の1
- 学習機能:使用するほど認識精度が向上
- プライバシー保護:指紋データは暗号化してデバイス内に保存
実用性とメリット
- パスコード入力の簡略化:指を置くだけでロック解除
- App Store購入認証:素早く安全な決済
- アプリロック:個別アプリのセキュリティ強化
- 使いやすさ:高齢者や子供でも簡単操作
iPhone 5シリーズの薄型軽量化
iPhone 5(2012年)では、大幅な軽量化と薄型化を実現:
物理スペックの改良
- 厚さ:7.6mm(iPhone 4Sより1.7mm薄型化)
- 重量:112g(iPhone 4Sより20g軽量化)
- 画面サイズ:4インチ(3.5インチから拡大)
- アスペクト比:16:9(動画視聴に最適化)
iPhone 5c(2013年)の特徴
- カラフルなプラスチック筐体:5色展開で若年層にアピール
- 価格設定:廉価版として位置づけ
- 基本性能:iPhone 5とほぼ同等の性能
この時代のモデルは、現在の中古市場において「コストパフォーマンス重視」のユーザーに人気があります。
iPhone 6/6 Plus/6s/6s Plus|大画面時代の到来
iPhone 6世代は、ついに大画面化を実現し、スマートフォン市場における新たなスタンダードを築きました。この世代から現在の大画面トレンドが始まります。
大画面iPhoneのメリット・デメリット
iPhone 6(4.7インチ)とiPhone 6 Plus(5.5インチ)の登場で実現した変化:
大画面化のメリット
- 動画視聴体験の向上:Netflix、YouTubeなどがより快適
- 読書・ウェブ閲覧:文字が大きく表示され、眼精疲労軽減
- ゲームプレイ:操作エリア拡大で快適性アップ
- 写真・動画編集:より精密な編集作業が可能
- ビジネス利用:資料閲覧、プレゼンテーション表示に有利
大画面化のデメリット
- 片手操作の困難:親指が画面上部に届かない
- 携帯性の悪化:ポケットに入りにくい、重量増加
- 落下リスク増加:持ちにくさから落下事故が増える傾向
- バッテリー消費増:大画面駆動による電力消費増加
iPhone 6世代の使用感レビュー
実際にiPhone 6世代を使用したユーザーからの評価(当時のレビューより):
高評価ポイント
- 「画面が大きくて見やすく、動画が楽しい」(30代男性)
- 「カメラの手ぶれ補正(6 Plus)が素晴らしい」(40代女性)
- 「薄くて軽いので、大画面でも持ちやすい」(20代男性)
- 「バッテリーの持ちが格段に良くなった」(50代女性)
改善要望
- 「片手操作がしにくい」(複数のユーザー)
- 「ケースの選択肢が少ない」(発売初期)
- 「画面が大きすぎて慣れが必要」(従来機種からの移行ユーザー)
iPhone 6/6 Plusは、現在の中古市場でも「初めて大画面iPhoneを使う方」におすすめのモデルです。
iPhone 7/7 Plus/8/8 Plus|防水・ワイヤレス充電対応
iPhone 7世代では、日常使用での実用性を大幅に向上させる機能が多数追加されました。特に防水性能の追加は、多くのユーザーの使用シーンを広げました。
防水性能とワイヤレス充電の実用性
iPhone 7/7 Plus(2016年)で初搭載された防水機能の詳細:
IP67防水性能の実力
- 水深:1メートルまで対応
- 時間:最大30分間の浸水に耐性
- 日常使用での効果:雨天時、キッチン、海辺での安心感向上
- 注意点:海水・温泉水・洗剤等は対象外
- メンテナンス:濡れた後は必ず乾燥が必要
実際の防水テスト結果
- シャワー時の水しぶき:全く問題なし
- プールサイドでの使用:水滴程度なら安心
- 洗面所での水跳ね:日常的な水濡れは完全防護
- 雨の中での通話:雨粒を気にせず使用可能
iPhone 8/8 Plus(2017年)のワイヤレス充電
- Qi規格対応:業界標準の充電方式採用
- 充電速度:7.5Wの中速充電
- 対応充電器:サードパーティ製品も多数利用可能
- 利便性:ケーブル抜き差し不要、デスクに置くだけで充電
これらの機能追加により、iPhoneの実用性が大幅に向上し、現在でも十分実用的なレベルです。
iPhone X/XR/XS/XS Max|Face IDと全画面デザイン
iPhone X世代は、iPhoneデザインの歴史において最も大きな変革をもたらしました。ホームボタンの廃止とFace ID導入は、現在のiPhoneの基本形を決定づけました。
ホームボタン廃止の影響と操作変更
iPhone X(2017年)で実現された操作体系の大変革:
新しい操作方法
- ホーム画面に戻る:画面下端を上にスワイプ
- アプリ切り替え:画面下端を上にスワイプして一時停止
- コントロールセンター:画面右上端を下にスワイプ
- 通知センター:画面左上端を下にスワイプ
- Siri起動:サイドボタン長押し
ユーザーの適応状況
- 慣れるまでの期間:平均1-2週間
- 高評価点:「画面が広く使えて快適」
- 戸惑う点:「最初はスクリーンショットが難しい」
- 総合評価:「慣れると前には戻れない」
Face ID精度と使い勝手
Touch IDに代わるセキュリティ技術として登場したFace IDの性能:
技術仕様と精度
- 認証方式:3万点以上の赤外線ドットによる3D顔認証
- 誤認証率:100万分の1(Touch IDの20倍高精度)
- 認証速度:約0.5秒(Touch IDより高速)
- 学習機能:髪型変更、メガネ着用、軽微な外見変化に対応
- セキュリティ:写真や動画での偽装は不可能
実用性の評価
- マスク着用時:iOS 15.4以降で対応(設定要)
- 暗所での認証:赤外線使用で暗闇でも正確
- 複数人登録:本人のみ登録可能(Touch IDは最大5指)
- プライバシー:顔データは暗号化してデバイス内保存
Face IDの導入により、セキュリティレベルと使い勝手の両方が大幅に向上しました。
iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max|カメラ性能大幅向上
iPhone 11世代は、スマートフォンのカメラ性能において新たな境地を開拓しました。特にナイトモードの搭載は、撮影の可能性を大きく広げました。
トリプルカメラシステムの進化
iPhone 11 Pro/11 Pro Max(2019年)で初搭載されたトリプルカメラの革新:
3つのレンズ構成
- 広角カメラ:26mm相当、f/1.8、1200万画素
- 超広角カメラ:13mm相当、f/2.4、1200万画素、120°視野角
- 望遠カメラ:52mm相当、f/2.0、1200万画素、2倍光学ズーム
撮影性能の向上
- 光学ズーム範囲:0.5倍~2倍(計4倍の範囲をカバー)
- ポートレートモード:背景ぼかしがより自然に
- 4K動画撮影:全レンズで4K/60fps撮影対応
- Deep Fusion:A13 Bionicによる高度な画像処理
ナイトモード撮影性能比較
iPhone 11シリーズで初搭載されたナイトモードの性能分析:
技術的仕様
- 撮影方式:複数フレームの合成処理
- 露光時間:最大3秒間の自動調整
- 手ぶれ補正:光学式+電子式のダブル補正
- ノイズ軽減:A13 Bionicによるリアルタイム処理
実際の撮影比較(従来機種との差)
- 室内撮影:暗い部屋でもクリアな人物撮影が可能
- 夜景撮影:街灯の少ない場所でも鮮明な風景撮影
- 星空撮影:条件が良ければ星の撮影も可能
- 色彩再現:夜間でも自然な色合いを維持
この世代のカメラ性能は、現在でも多くのユーザーにとって十分なレベルを保っており、中古市場でも高い人気を誇ります。
iPhone 12/13/14/15シリーズ|5G対応と最新技術
最新世代のiPhoneでは、5G通信への対応と共に、これまでの技術革新を統合した完成度の高いモデルが登場しています。
5G通信速度の実測値と対応エリア
iPhone 12以降で対応した5G通信の実際の性能:
5G通信速度の実測データ
- Sub-6GHz帯:平均100-300Mbps(4Gの5-10倍)
- ミリ波対応:最大1-2Gbps(条件により変動大)
- レイテンシ:10ms以下(4Gの半分以下)
- 接続安定性:基地局密度向上で安定化
5G対応エリアの現状(2024年時点)
- 都市部:主要都市で90%以上カバー
- 郊外・地方:60-80%のカバー率
- 屋内:商業施設、オフィスビルで順次対応
- 交通機関:新幹線、高速道路で対応拡大中
実用性の評価
- 動画ストリーミング:4K動画も瞬時に再生開始
- ゲーム:オンラインゲームの応答性大幅向上
- ビデオ通話:高画質で遅延の少ない通話
- ファイル転送:大容量データの高速アップロード
5G対応により、スマートフォンでの作業効率とエンターテインメント体験が大幅に向上しています。
iPhone各世代の中古価格推移と購入おすすめ度
中古iPhone市場での価格動向を分析し、現在購入するのに最適なモデルを世代別に評価します。
各世代の中古相場と狙い目モデル
2024年現在の中古iPhone価格帯と推奨度:
コスパ重視(3-5万円台)
- iPhone 8/8 Plus:防水・ワイヤレス充電対応で実用十分
- iPhone XR:Face ID・大画面で基本性能良好
- おすすめ度:★★★★☆(日常使用には十分)
バランス重視(5-8万円台)
- iPhone 11:ナイトモード搭載、カメラ性能良好
- iPhone 12 mini:5G対応でコンパクト、新品同様品も多数
- おすすめ度:★★★★★(最もバランスが良い)
高性能重視(8-12万円台)
- iPhone 12/13:5G・最新カメラ・長期利用可能
- iPhone 13 Pro:ProRAW・シネマティックモード対応
- おすすめ度:★★★★☆(長期利用を前提とする方向け)
購入時の注意点
- バッテリー容量:80%以上を推奨
- IMEI確認:赤ロム(ネットワーク利用制限)の確認必須
- 外装状態:画面割れ・水濡れ跡の確認
- 動作確認:Face ID・Touch ID・カメラ等の動作テスト
- 付属品:充電ケーブル・イヤホンの有無
これらのポイントを押さえることで、満足度の高い中古iPhone購入が可能です。
iPhone発売順と歴史のまとめ
2007年の初代iPhone発売から現在まで、17年間のiPhone進化の歴史を振り返ってきました。主要なマイルストーンは以下の通りです:
技術革新の主要ポイント
- 2007年:タッチスクリーン革命で業界標準を確立
- 2008-2010年:3G通信・App Store・Retinaディスプレイで基盤構築
- 2013年:Touch ID導入でセキュリティ大幅向上
- 2014年:大画面化でユーザー体験を拡大
- 2016-2017年:防水・ワイヤレス充電で実用性向上
- 2017年:Face ID・全画面デザインで操作概念を刷新
- 2019年:トリプルカメラ・ナイトモードで撮影性能革命
- 2020年以降:5G対応で通信速度大幅向上
これらの進化により、iPhoneは単なる通信機器から、私たちの生活に欠かせないデジタルパートナーへと進化を遂げました。
あなたに最適なiPhone選びをお手伝いします
「自分にはどのモデルが最適かわからない」という方は、ハピネスネットへお気軽にご相談ください。iPhone全機種の特徴を熟知した専門スタッフが、あなたの使用用途と予算に最適なモデルをご提案いたします。