「iPhoneのワイヤレス充電って、MagSafeとQiの2種類あるけど何が違うの?」「どっちを選べばいいの?」そんな疑問を持つ方は多いでしょう。MagSafe(マグセーフ)とQi(チー)充電は、どちらもケーブル不要でiPhoneを充電できる便利な技術ですが、充電速度、対応機種、価格、使い勝手が大きく異なります。
MagSafeは、iPhone 12以降専用の磁石式充電で、最大15Wの高速充電が可能です。磁力でiPhoneを充電器にピタッと固定するため、位置ずれの心配がなく、充電しながら持ち上げて使えます。一方、Qi充電は、iPhone 8以降すべてに対応し、充電器も安価(1,000円台から)ですが、最大7.5Wと充電速度が遅く、位置ずれで充電できないことがあります。
本記事では、MagSafeとQi充電の違いを徹底比較し、充電速度、対応機種、価格、メリット・デメリット、用途別のおすすめまで詳しく解説します。「どっちの充電器を買うべきか迷っている」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
MagSafeとQi充電の基本|そもそも何が違う?
まず、MagSafeとQi充電の基本的な仕組みと違いを理解しましょう。
MagSafe(マグセーフ)とは?iPhone 12以降専用の磁石式充電
MagSafe(マグセーフ)は、Appleが2020年にiPhone 12シリーズで導入した、磁石を使ったワイヤレス充電システムです。iPhone本体の背面に円形の磁石リング(直径約54mm)が内蔵されており、MagSafe充電器を近づけると「カチッ」と吸着します。
MagSafeの特徴
- 磁力でiPhoneと充電器を固定
- 最大15Wの高速ワイヤレス充電
- 充電器がずれにくく、確実に充電
- 充電しながら持ち上げて使える
- MagSafe対応アクセサリー(ケース、カードホルダー、車載ホルダー等)が豊富
対応機種
- iPhone 12シリーズ(12、12 mini、12 Pro、12 Pro Max)
- iPhone 13シリーズ(13、13 mini、13 Pro、13 Pro Max)
- iPhone 14シリーズ(14、14 Plus、14 Pro、14 Pro Max)
- iPhone 15シリーズ(15、15 Plus、15 Pro、15 Pro Max)
iPhone 11以前の機種は、MagSafe非対応です(後付けのMagSafeリングを使えば一部機能は使えますが、15W充電は不可)。
Qi(チー)充電とは?国際規格のワイヤレス充電
Qi(チー)充電は、WPC(Wireless Power Consortium)が策定した国際標準規格のワイヤレス充電技術です。2008年に登場し、現在は多くのスマートフォン、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチなどで採用されています。
Qi充電の特徴
- 電磁誘導を利用したワイヤレス充電
- 物理的な接触不要(充電パッドに置くだけ)
- 国際規格のため、多くのデバイスで使える
- iPhoneは最大7.5W充電(Android機種は最大15Wも)
- 充電器が安価(1,000円台から購入可能)
対応機種
- iPhone 8以降のすべてのiPhone
- iPhone SE(第2世代、第3世代)
- AirPods Pro、AirPods(充電ケース)
- Apple Watch(専用充電器が必要)
- Android各社のスマートフォン
Qi充電は、iPhoneだけでなく他社スマホでも使える汎用性の高さが魅力です。
【比較表】MagSafeとQi充電の違い一覧
MagSafeとQi充電の主な違いを一覧表で比較しましょう。
| 項目 | MagSafe | Qi充電 | 差 |
| 充電速度 | 最大15W | 最大7.5W | MagSafeが2倍速い |
| 充電方式 | 磁石で固定 | 置くだけ | MagSafeは位置ずれなし |
| 対応iPhone | iPhone 12以降 | iPhone 8以降 | Qiの方が幅広い |
| 充電器価格 | 4,000〜8,000円 | 1,000〜3,000円 | Qiが安い |
| 位置ずれ | ほぼなし | 起こりやすい | MagSafeが確実 |
| 充電中の使用 | 持ち上げて使える | 置いたまま | MagSafeが便利 |
| アクセサリー | 専用品豊富 | 汎用品が多い | MagSafeは種類豊富 |
| 他社スマホ | 使えない | 使える | Qiは汎用性高い |
| ケースの厚み | 3mm以下推奨 | 制限緩め | MagSafeは薄型必須 |
この表からわかるように、MagSafeは「速さ・確実性・利便性」、Qi充電は「互換性・安さ・汎用性」が強みです。
充電速度の違い(15W vs 7.5W)
最も大きな違いが、充電速度です。
MagSafe:最大15W
- 0%から50%まで約30分
- フル充電まで約2〜2.5時間
- 純正充電器+20W以上のUSB-C電源アダプター使用時
Qi充電:最大7.5W
- 0%から50%まで約1時間
- フル充電まで約3〜4時間
- 充電速度はMagSafeの約半分
実際の使用感としては、MagSafeは「寝る前に充電し忘れた時でも、朝の準備中に50%まで回復」といった急速充電が可能です。一方、Qi充電は「夜寝ている間にゆっくり充電」という使い方に向いています。
注意点
- MagSafeで15W充電するには、Apple純正またはMFi認証取得済み充電器が必要
- 安価な非認証MagSafe風充電器は、7.5W程度に制限されることが多い
- iPhone 12 miniと13 miniは、本体サイズが小さいため最大12Wに制限
対応機種の違い(iPhone 12以降 vs iPhone 8以降)
MagSafe対応機種
- iPhone 12以降(2020年〜)のみ
- iPhone SE、iPhone 11以前は非対応
Qi充電対応機種
- iPhone 8以降(2017年〜)のすべて
- iPhone SE(第2世代、第3世代)も対応
- iPhone 7以前は非対応
古いiPhoneを使っている方や、iPhone SEを使っている方は、Qi充電のみが選択肢となります。
価格の違い(充電器の相場)
MagSafe充電器の価格
- Apple純正:4,950円(税込)
- サードパーティ製(MFi認証):3,000〜6,000円
- 非認証の安価品:1,500〜3,000円(ただし15W充電不可の可能性)
Qi充電器の価格
- 有名ブランド(Anker、Belkin等):2,000〜4,000円
- ノーブランド品:1,000〜2,000円
- 多機能型(スタンド式、3台同時充電):3,000〜10,000円
初期投資を抑えたい方は、Qi充電器の方が手頃です。
MagSafe充電の4つのメリット
MagSafeの具体的なメリットを見ていきましょう。
【メリット1】磁石で位置ずれなし、確実に充電
MagSafe最大のメリットは、磁力で充電器とiPhoneを固定するため、位置ずれが起こらないことです。
Qi充電のよくある失敗
- 朝起きたら充電されていなかった(位置がずれていた)
- 夜中に動いてiPhoneがずれ、充電が止まった
- 充電パッドの中心に正確に置かないと充電開始しない
MagSafeなら
- 磁石で自動的に最適な位置に吸着
- 寝相が悪くても、充電器がiPhoneにくっついたまま
- 暗い寝室でも、手探りで充電器に近づけるだけでOK
「朝起きたら充電されていない」というストレスから解放されます。
【メリット2】最大15Wの高速ワイヤレス充電
前述の通り、MagSafeはQi充電の2倍の速度(最大15W)で充電できます。
実際の充電時間の例(iPhone 13 Pro)
- 30分充電:約50%まで回復
- 1時間充電:約80%まで回復
- フル充電:約2〜2.5時間
急いでいる時でも、短時間である程度充電できるのは大きなメリットです。
【メリット3】充電しながら持ち上げて使える
MagSafeは磁力で固定されるため、充電しながらiPhoneを持ち上げて使えます。
こんな時に便利
- ベッドで横になりながら充電中に動画視聴
- デスクで充電しながら通知を確認
- 車のダッシュボードでナビ表示しながら充電
Qi充電だと、充電パッドから離すと充電が止まってしまいますが、MagSafeなら充電器ごと持ち上げられます。
【メリット4】豊富なMagSafe対応アクセサリー
MagSafe対応のアクセサリーが多数発売されており、充電以外の用途でも活躍します。
主なMagSafe対応アクセサリー
- MagSafe対応ケース(磁石内蔵で吸着力アップ)
- MagSafe対応カードケース(クレジットカードや交通系ICカード収納)
- MagSafe対応モバイルバッテリー(Anker、Belkin等)
- MagSafe対応車載ホルダー(エアコン吹き出し口に装着)
- MagSafe対応三脚マウント(動画撮影に便利)
- MagSafe対応スタンド(デスクで角度調整可能)
これらのアクセサリーは、磁力でワンタッチ着脱できるため、使い勝手が抜群です。
MagSafe充電の3つのデメリット
メリットばかりではありません。MagSafeのデメリットも理解しておきましょう。
【デメリット1】iPhone 12以降のみ対応(古い機種は使えない)
MagSafeは、iPhone 12以降(2020年発売)にしか対応していません。
使えない機種
- iPhone 11以前(11、11 Pro、11 Pro Max、XS、XR、X、8等)
- iPhone SE(第2世代、第3世代)
これらの機種を使っている方は、MagSafe充電器を買っても意味がありません(Qiとして7.5W充電はできますが、磁力による固定はできません)。
後付けMagSafeリングで対応? 市販の「MagSafe対応リング(金属リング)」をiPhoneやケースに貼り付ければ、磁力での固定は可能です。ただし、15W充電はできず、7.5Wのまま(Qiと同じ)です。
【デメリット2】充電器が高価(純正約5,000円)
MagSafe充電器は、Qi充電器と比べて高価です。
価格比較
- Apple純正MagSafe充電器:4,950円
- Qi充電器(Anker等):2,000円前後
- 差額:約3,000円
さらに、MagSafe充電器には電源アダプターが付属していないため、別途20W以上のUSB-C電源アダプター(2,000円程度)が必要です。合計で約7,000円の初期投資となります。
【デメリット3】厚いケースだと磁力が弱まる
MagSafeは磁力で吸着するため、ケースが厚いと磁力が弱まります。
推奨ケースの厚さ
- 1.5〜2.5mm程度:問題なく吸着
- 3mm以上:磁力が弱まる可能性
- 5mm以上:ほとんど吸着しない
特に、手帳型ケースや、カード収納ポケット付きケースは厚みがあるため、MagSafeが使えないことがあります。MagSafeを使うなら、薄型の「MagSafe対応ケース」を選ぶべきです。
Qi充電の3つのメリット
次に、Qi充電のメリットを見ていきましょう。
【メリット1】iPhone 8以降すべてに対応
Qi充電は、iPhone 8(2017年発売)以降のすべてのiPhoneに対応しています。
対応機種
- iPhone 15シリーズ
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone 12シリーズ
- iPhone 11シリーズ
- iPhone XS、XR、X
- iPhone 8、8 Plus
- iPhone SE(第2世代、第3世代)
古いiPhoneを使っている方や、iPhone SEを使っている方でも、Qi充電なら問題なく使えます。
【メリット2】充電器が安価(1,000円台から)
Qi充電器は、MagSafe充電器より大幅に安く購入できます。
価格帯
- ノーブランド品:1,000〜2,000円
- 有名ブランド(Anker、Belkin):2,000〜4,000円
- 多機能型(3台同時充電、スタンド式):3,000〜8,000円
1,000円台の安価な充電器でも、基本的な充電機能は問題なく使えます。「とりあえずワイヤレス充電を試してみたい」という方には、Qi充電器がおすすめです。
【メリット3】他社スマホでも使える汎用性
Qi充電は国際規格のため、iPhone以外のスマートフォンでも使えます。
Qi充電対応デバイス
- Androidスマートフォン(Galaxy、Pixel、Xperia等)
- AirPods Pro、AirPods(充電ケース)
- ワイヤレスイヤホン各種
- スマートウォッチ(一部)
家族でiPhoneとAndroidを混在して使っている場合でも、Qi充電器なら共用できます。将来iPhoneから他社スマホに乗り換えても、充電器を買い直す必要がありません。
Qi充電の3つのデメリット
Qi充電にもデメリットがあります。
【デメリット1】最大7.5Wで充電が遅い
Qi充電の最大の欠点は、充電速度の遅さです。
充電時間の例(iPhone 13 Pro)
- 30分充電:約25%まで回復
- 1時間充電:約50%まで回復
- フル充電:約3〜4時間
MagSafeの約2倍の時間がかかります。「急いで充電したい」という場面では不便です。
【デメリット2】位置ずれで充電できないことも
Qi充電は、充電パッドの中心にiPhoneを正確に置かないと、充電が始まらないことがあります。
よくある失敗
- 夜中にiPhoneを置き直そうとして、位置がずれた
- 充電パッドの端に置いてしまい、充電されていなかった
- ケースが厚く、充電パッドとの距離が離れすぎて充電不可
MagSafeのような磁力での固定がないため、位置ずれは避けられません。
【デメリット3】充電中は持ち上げられない
Qi充電は、充電パッドに置いている間だけ充電されます。iPhoneを持ち上げると、充電が止まります。
不便な場面
- 充電中に通知が来て、iPhoneを手に取ると充電中断
- ベッドで横になりながら充電中に動画を見たい→できない
- デスクで充電しながら操作したい→できない
充電中は基本的に「置きっぱなし」になるため、使い勝手はMagSafeに劣ります。
結局どっちを選ぶべき?用途別おすすめ
MagSafeとQi充電、どちらを選ぶべきか、用途別に整理しましょう。
MagSafeがおすすめな人
✅ iPhone 12以降を使っている
✅ 充電速度を重視したい(短時間で充電したい)
✅ 位置ずれのストレスから解放されたい
✅ 充電しながらiPhoneを使いたい(動画視聴、通知確認)
✅ MagSafe対応アクセサリーを活用したい(カードケース、車載ホルダー)
✅ 予算に余裕がある(初期投資7,000円程度)
上記に当てはまる方は、MagSafe充電がおすすめです。特に、「朝起きたら充電されていなかった」という経験がある方は、MagSafeの確実性に感動するはずです。
Qi充電がおすすめな人
✅ iPhone 11以前、またはiPhone SEを使っている
✅ 予算を抑えたい(1,000〜2,000円で充電器を買いたい)
✅ 夜寝ている間にゆっくり充電すればOK(充電速度は気にしない)
✅ 他社スマホでも使いたい(AndroidやAirPodsと共用)
✅ とりあえずワイヤレス充電を試してみたい
上記に当てはまる方は、Qi充電がおすすめです。特に、iPhone SE(第2世代・第3世代)を使っている方は、Qi充電が唯一の選択肢です。
両方使い分けるのもアリ
使い分けの例
- 寝室:Qi充電(夜間はゆっくり充電、安価な充電パッドで十分)
- デスク:MagSafe(日中の急速充電、充電しながら操作)
- 車内:MagSafe車載ホルダー(ナビ表示しながら充電)
用途に応じて使い分けることで、両方のメリットを享受できます。
中古iPhoneを買うなら|ハピネスネットでMagSafe対応モデルも豊富
MagSafe充電を使いたい方は、iPhone 12以降のモデルを選ぶ必要があります。
MagSafe対応iPhone(12以降)の在庫状況
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MagSafe対応モデル
- iPhone 15シリーズ(15、15 Plus、15 Pro、15 Pro Max)
- iPhone 14シリーズ(14、14 Plus、14 Pro、14 Pro Max)
- iPhone 13シリーズ(13、13 mini、13 Pro、13 Pro Max)
- iPhone 12シリーズ(12、12 mini、12 Pro、12 Pro Max)
ハピネスネットの強み
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おすすめモデル
コスパ重視なら:iPhone 12(中古3.5〜5万円) MagSafe対応の入門機。価格が手頃で、MagSafeの便利さを体験できます。
バランス重視なら:iPhone 13(中古5〜7万円) バッテリー持ちが良く、長く使えます。MagSafe充電も問題なく使えます。
性能重視なら:iPhone 14 Pro(中古9〜11万円) 常時表示ディスプレイ、Dynamic Island、48MPカメラなど最新機能が揃います。
まとめ
iPhoneのMagSafeとQi充電は、どちらもワイヤレス充電技術ですが、充電速度、対応機種、価格、使い勝手が大きく異なります。
MagSafeは、磁石で確実に固定され、最大15Wの高速充電が可能です。充電しながら持ち上げて使えるため、利便性が高く、MagSafe対応アクセサリーも豊富です。ただし、iPhone 12以降のみ対応で、充電器も高価(純正約5,000円)です。
Qi充電は、iPhone 8以降すべてに対応し、充電器も安価(1,000円台から)です。他社スマホでも使える汎用性が魅力ですが、最大7.5Wと充電速度が遅く、位置ずれで充電できないことがあります。
どちらを選ぶべきか?
- iPhone 12以降+充電速度重視 → MagSafe
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